終わりの始まり

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「うおっ……!」 そこには母親が立っていた。 俯いて突っ立っている。 「ちっ……んだよババア! ビビらせんな! そこ退け!!」 いつものように凄む。 しかし母親はピクリとも動かない。 伏見はぶちギレ寸前のままもう一度怒鳴り付けようとした途端、異変に気付いた。 「……う、うわあああああ!!」 顔を上げた母親を見て絶叫する。 瞳は濁り、頬の肉が腐り落ちて歯が見えている。 その容貌はまさにゾンビ。
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