終わりの始まり
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母親は奇声をあげながら伏見に掴み掛かった。 その握力は尋常ではない。 「やめろ! やめてくれえええ!!」 伏見は絶叫し、大口を開けて噛みつかんとする母親に抵抗する。 ふと壁に立て掛けてあったバットに気付き、持つ。 そして力いっぱい母親を押し退け、頭におもいきり振りおろした。 吐き気を催すような音とともに嫌な感触がバットを伝わって腕を刺激する。 母親は地面に倒れ込んだ。
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