《失われた記憶》

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黒髪の子が急に声を張って言った。 「智光! 大丈夫か!?」 .....ちあき? 「智光ちゃん、本当にごめん。俺のせいだ.....」 泣きそうな声。 てか、ちあきって.....誰? 「本当だよ! お前のせいで智光が.....」 「そこまで言わなくてもいいだろ!」 私は二人のやり取りを横目に、ぐるりと周りを見渡した。 真っ白な壁と真っ白な家具 そのほとんどは夕陽に染められて、ハチミツ色になっている。 そして目の前には、知らない男の子が二人.....
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