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カリムを中心にした光りの爆発が起きた。
核爆発を肉眼で確認できたとしたら、こんな感じなんだろうか…
その圧倒的な光りの量で辺りを昼間の様に照らし出す。
殆ど小さな太陽に近いかも…
だが熱さは感じ無かった。
スッ…
全てを照らし出す小さな恒星と化したカリムは、静かに立ち上がり両手を広げ天に突き上げる。
衣擦れの音さえ聴こえないような無音の動作には何か神々しささえ感じられた。
手の平から延びた光りが真っ直ぐハイデの口に吸い込まれると、空に浮かんでいた髑髏が黒い霧となってカリムを飲み込む。
「カリムーっ!」
智恵の叫ぶ声までが、光りと共に闇に掻き消されて行くように、カリムは完全に闇に飲まれ、再び漆黒の幕が降りてきた。
ザアアアァァァァァァ…
一陣の風が巻き起こる。
すると、自分の手の平さえ見えない様な真の闇の中に小さな光りの渦が現れた。
「ヒロ…あそこ!」
智恵の指差す場所には見覚えの有る少年が立っていた。
渦の真下に立つ少年は、輪郭がぼんやりとしている…
あれは!?
「「ピノ!?」」
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