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「“フロート”」 ボコボコ… 雪の下に埋もれた薪が整列しながら浮き上がる。 俺は先頭の薪に腰掛けると、列車のように薪を整列させて、家路を急ぐ。 エアロシェルターで作った通路をガチャガチャと進む薪の上に寝転び、ようやく身体の疲れを感じる事が出来るようになった。 トンネルの外は猛吹雪になっていて、星も全く見えない… 雪が降ってるのに星が見えるのも変な話しだが、この世界の仕組みは、どうも地球とは違っているようなので、あまり気にならなくなっているな。 村に戻り、薪を村中の家に届けた後で漸く家に帰ったのは深夜になってからだった…
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