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「……………」
何を聞けば良いか解らず、智恵も俺も言葉が出てこない…
((どうした?驚いたか…
とりあえず今日は休んだ方が懸命だろうな。
チエは「祈りの祠」に居るはず…行っても構わないが、カリムは置いて行けよ。))
ガイは冷たい声で淡々と話す。
何も言わない俺達に早く選択しろとでも言うように…。
「そんな…急にそんな事言われて、はいそうですか…とは行かないだろ!?
何故、今になってそんな事を…
前から知ってたのか?ガイは。」
((私が死んだ時、まだキラは結婚さえしていなかった…
知る訳が無かろう?
…貴様達に起こされた時、チエを見て気づいたのだ。))
「何故そんな大事な事を黙っていたの!?」
「そうだよ!だいたいチエは何故…祠になんか行ったんだ?」
鞘からシュルシュルと紐が延びてきて、例の人型を形作る。
((まあ待て、座って話そう…
長くなるからな。))
俺は腰から剣を外し、テーブルの上に横にした。
智恵と長い方のソファーに腰掛けると、ガイの出した紐はテーブルを挟んだ反対側のソファーに腰を降ろした。
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