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あーあ、私もあの星になれればいいのに。
空に瞬く星を視界に収めて、私はそんなことを思う。
人なら誰だってそうだ。言葉ではお先にどうぞって言ってるくせに、本当は自分が誰よりも一番でありたいと望んでる。
私だってそう。口にはしないだけで、みんなのアイドルでありたいと願ってるし、一人に愛されるのも悪くないけど、できることなら大勢の男子にモテたいとも思ってる。
もちろん、何事もそう上手くいかないのが現実。
だからみんな、例えそんなことを思ってみても言葉にはしない。ただ笑われて終わりなだけだから。
だけど、この夢の国では別の話。
私たちはみんな一番で、誰よりも輝くお星さまで、そしてシンデレラでもある。
まぁでも、私みたいに髪をちょっと茶色に染めただけのありきたりな女子高生じゃ、そのシンデレラ中でも、何の特徴も感じられないありふれた女の子になっちゃうんだろうけど。
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