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「あと五分、ケッコー余裕じゃない? ね、めぐみ!」
「え? そ、そうだね!」
私は、急に自分の名前を呼ばれてつい慌ててしまう。
はぁ。こんなんだから、いつまで経っても一番になれないんだよね。
人の話は聞かないわ、三度の飯より漫画を読むことが好きだわ、授業はオールスマホタイム。いわゆるどうしようもない人間、それが私。あ、でも料理だけは作れるんだからね、味の保証はしないけど。
「それにしてもありすちゃんって、見た目よりも体力あるね」
「うん、まねー。一応これでもバド部だし!」
今私が話を振ったのは、さっき私に話しかけてくれた友達。彼女の名前は『有栖川姫子』。
みんなには「ありすちゃん」何て呼ばれてて、正直ちょっと羨ましかった。
だって、デスティニープリンセスの一人と同じ名前だよ?
同じ女としてやっぱり憧れちゃう。しかも名前負けしないくらい可愛いし。
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