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そんな友達と一緒になってクリスマスの日にテーマパークに来て楽しんでる私。周りの人から見れば、それはかなり充実してるように見えるかもしれない。
前言撤回、私にとっては逆だ。むしろ退屈なくらい充実してない。
だって、こんなところに来なくても、私はお姫様でいることができる。何人もの王子さまと一緒に愛を誓い合うことができる。それが私…………と言うより、私がはまってるアプリ。
『星の王子さま』。
それが、今私がはまっているゲームアプリの名前。種類は確か、MMO型恋愛シュミレーションRPG。なんでも、自分のアバターを作った後に、自分好みのパートナーを何人か作れて、そのキャラクターと宇宙を題材にした世界を旅すると言うもの。
さらに面白いところでは、自分の星が作れてしまうと言う驚きの仕様。しかも他のユーザーの星にも行くこともできて、本当に夢と希望がぎっしりとつまったオンラインゲーム。もちろんスマホとパソコン、その他デバイスとも連携されてて、沢山の人とフレンドになることができる。
でも、その事を私の友達は知らない。
私が隠してるから。誰にも知られたくないこととだから、自分の部屋を一歩出た先でそのアプリを開いたことは一度もないからだ。
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