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理兎に教わったアレやってみるか。
奏汰「すみません、イチゴ先輩」
ぺこりと先輩にお辞儀して謝る。
苺「別に気にしていませんよ。それでは私はこれで…朝から会議があるので」
俺の部屋から出ていったイチゴ先輩を追い、入り口まで見送る。
そして出ていこうとした先輩の、制服の裾を掴んで告げた。
苺「ん?…どうしました?」
イチゴ先輩が立ち止まり、俺と向き合う形になる。
イチゴ先輩より背は低いので、必然的に上目遣いに。
奏汰「今日はすみませんでした。また…遊びに来て下さいね?」
ニコッと笑い、首を少し傾げた。
するとイチゴ先輩は…
苺「はい。そうします。まぁ、貴方が風紀を乱した時は容赦しませんけど」
と、言葉を発し、俺の部屋から出ていった。
あれ…全く効果がなかったな。
理兎に教わったコト。
それは…
理兎『まずは上目遣いをすること!&とびきりの笑顔も一緒にね☆キラッ』
なんてコトを言っていた。…気がする。
後、ウルウルの涙目とかいいらしい。
よく分からないが。
効果が全くなく、少しガッカリした奏汰だった。
苺の本音はと言うとー…
部員「あれ…イチゴ先輩?走ってきたんですか?顔赤いっスよ。」
本当はかーなーり、照れていた。
苺「なっ、何でもないです!//会議を始めましょう」
氷の女王様と言うキャラを守る為、奏汰の前では我慢しきったのだ。
苺「私をこんなにさせるなんて…やっぱり貴方は風紀を乱すものです…ニヤッ」
蒼樹 奏汰……………………
必ず私が貴方を取り締まってあげますよ。
そして手に入れてあげます。
貴方の心も…本当はまだ汚れのない身体も、ね。
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