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そして次の日、学校には外出届を出し、現在街まで来たのだが…
「なぁ、姉ちゃん。俺等とイイコトしねぇか?」
……絶賛ナンパに絡まれ中だ。
毎回そうだ。
街にくると男にナンパされる。
しかも男の俺が、だ。
こんなもやしみたいな男の何がいいか分からん。←
ニヤニヤと笑う男の顔を睨み付け、口を開いた。
奏汰「俺、男なんですけど。」
すると相手の男は
「こんなべっぴんさんが男なワケねぇだろ!」
まぁ、胸は小さいけど…と余計な言葉まで付けてきた。
『あるわけねぇだろ、女じゃねぇんだから…』
そう思い、男だと信じない奴等に呆れていると…
?「ソイ…ツ…ぉ、れ……の」
シュッと何かに引っ張られ、急なことにわっ!?と小さく悲鳴が漏れた。
え?え!?
いきなりなに!?
俺を助けたであろうその人物は、俺を姫抱きし駆けていく。
姫抱きだ、姫抱き!!
ビックリし、声も出らずその人物を見つめた。
黒いダル着にフードを被り、その隙間から藍色の髪の毛が風に靡いている。
瞳の色も伺われ、とても綺麗な黄金色の瞳だった。
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