はじめてのおでかけ

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思わず見とれてしまうほど、綺麗な瞳だった。 奏汰「……綺麗…」 つい言葉に出してしまい、俺を姫抱きしている少年と目があった。 凛々しくて綺麗な顔立ちに、スラリとしているが肉付きもいい。 少年で間違いないだろう。 するとその少年は優しい笑みを浮かべて、 「ぁ、りが……と」 と、小さく声を漏らした。 笑顔がとても綺麗で、思わずドキン―…とする。 赤い顔を隠そうと俯くと、クスッと笑う声が聞こえた。 『恥ずかしい…』 そう思っていると、少年が俺を下ろし、近くのベンチに腰掛けた。 どうやら近くの公園まで来ていたみたいだ。 それまでの道のりに人数は少なかったのだが…完全に見られただろ、これ。 その事を考えると凄く恥ずかしい… 顔を赤らめ、下を向いていると… 「ちょ…と、は…なし…たぃ…」 と、俺を助けてくれた少年がベンチに手招きしてきた。 何だか恥ずかしいが、お礼もしたかったし、何より興味がある。 なので少しお話することにしたのだ。
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