542人が本棚に入れています
本棚に追加
思わず見とれてしまうほど、綺麗な瞳だった。
奏汰「……綺麗…」
つい言葉に出してしまい、俺を姫抱きしている少年と目があった。
凛々しくて綺麗な顔立ちに、スラリとしているが肉付きもいい。
少年で間違いないだろう。
するとその少年は優しい笑みを浮かべて、
「ぁ、りが……と」
と、小さく声を漏らした。
笑顔がとても綺麗で、思わずドキン―…とする。
赤い顔を隠そうと俯くと、クスッと笑う声が聞こえた。
『恥ずかしい…』
そう思っていると、少年が俺を下ろし、近くのベンチに腰掛けた。
どうやら近くの公園まで来ていたみたいだ。
それまでの道のりに人数は少なかったのだが…完全に見られただろ、これ。
その事を考えると凄く恥ずかしい…
顔を赤らめ、下を向いていると…
「ちょ…と、は…なし…たぃ…」
と、俺を助けてくれた少年がベンチに手招きしてきた。
何だか恥ずかしいが、お礼もしたかったし、何より興味がある。
なので少しお話することにしたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!