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――――――………
「…な、まぇ…あぉ…ぃ」
彼の名前は"藍威"と言うそうだ。
真剣な眼で名前を告げた藍威。
まるで俺に忘れないで…と、言っているかの様だった。
奏汰「藍威…?」
名前を呼ぶと、嬉しそうにコクンと頷いた。
その表情を見ていると、犬耳と尻尾が生えているかのように見えた。
あぁ、あれか。
理兎の言っていたワンコってやつか…
『何か可愛い…』
そう思っていると、自分が自己紹介していないことを思い出した。
慌てて名前を教える。
奏汰「あっ、俺は…「い…ぃっ!」
…………え?
今、いいっ!っていいましたか…?
少しショックで、ショボーンとしていると…
藍威「おれ…さが…す…みつ、け…るっ!」
俺のことを探して、見つけるって言っているようだ。
何だか嬉しくって
奏汰「ありがとう…!」
と、微笑んだ。
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