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藍威と別れ、懐かしく感じる住宅街を歩いていた。
昔お世話になっていた所謂"近所のおばちゃん"に会い、「ハンサムになったわねぇ~!」等とからかわれた。
苦笑いしながら「ありがとうございます」と、スルーしたが…w
それから数分歩いていると、懐かしく住み慣れた蒼樹家が見えた。
『まったく変わってないなぁ…』
そんな事を思いながら、玄関まで向かい、インターホンを押した。
ドタドタと部屋の中から煩いほどの足音がする。
ガチャッと玄関の鍵が開く音がし、舞莉が勢い良く扉を開けた。
舞莉「おっにいちゃぁぁーん!!!」
ダイナミックに俺に向かってジャンプしてきた舞莉を、すかさず避けた。
すると舞莉はバランスを崩して、コンクリートの地面とごっつんこ。
「いたたたた…」と言いながらも、ニコニコして立ち上がり、今度は優しくぎゅっと俺を抱き締めてきた。
舞莉「お兄ちゃん…会いたかった…っ」
泣きながら、嬉しそうに笑っている舞莉。
俺の服に…鼻水がついているんだけど…((泣
奏汰「ごめんな…俺も会いたかったよ」
そう俺が言うと、更に声を上げて泣き出した。
ちょっ…近所迷惑だってw
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