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ちゃぽんと音を立て、狭い浴槽に二人で一緒に入る。
俺は勿論断ったのだが、舞莉が無理矢理…w
ま、久々に会ったのだから甘えたいのだろう。
そう思いながら、俺の前に向き合うように座っている舞莉と目が合った。
綺麗な碧色の目を見つめる。
舞莉「ねぇ…お兄ちゃん」
少し微笑んでいるような表情をしながら、そっと俺の髪に触れてきた。
奏汰「どうした…?」
俺の髪をとくように触る舞莉を不思議に思い、問う。
舞莉「ううん。僕ね、お兄ちゃんの髪…こうやって触るのが好き」
口調の優しい舞莉。
これは甘えてるっていう証拠。
その後も俺の髪に優しく触れてくる。
舞莉の細い綺麗な指で、頭を撫でられると落ち着く。
奏汰「ありがと…俺は舞莉そのものが好きだよ」
優しく微笑み、ぽんぽんと頭を撫でると、茹でダコのように顔を赤面させた舞莉。
顔を逸らし、「それは反則だよっ//」と何かボソボソと呟いている。
奏汰「えっと…怒ってる?」
申し訳なくなりながら舞莉を見つめると、ブンブンと首を振って、
舞莉「うんんっ!…僕も好きっ…大好き!//」
と、少し顔を赤らめながらも、凄く嬉しい言葉を言ってくれた。
奏汰「うん…俺も//」
チラッと舞莉を見てみると、丁度目が合って…
赤くなった顔を二人で笑いあっていた。
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