プロローグ

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「オギャァオギャァ…」 赤ん坊の産声。 赤ん坊を取り出した産婆は、声にならない声を出した。 「な、なんと…。ババが生きてるうちに生まれるとはぁ…」 「おか…、…長様…?もしや、…我が子は…」 子を産んだ娘は、恐る恐る長と言われる産婆に訪ねる。 「もしや、その子は…“運命の子”…なのですか?」 すると、長はゆっくりと赤ん坊を娘の隣へと置く。 その赤ん坊の髪を見た娘は嬉しそうに涙を流した。 「我らが“運命の子”…真名はニルア。貴女が名乗るのはーーーー。」
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