愛しのキャサリン

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side yasu なんやねん、かぁゆ。 最近彼女出来たからって浮かれとって。 俺の気持ちはどうしたらええの? かぁゆが好きやねん‥。 「なぁ、やすー」 「なん?」 「これが俺の彼女のキャサリン」 かぁゆは俺に写メを見せてきた。 どうやら噂の彼女の写メのようだ。 「キャサリンって‥」 どうみても日本人なんやけど。 「なんやねん、文句あんの?」 かぁゆが睨んでくる。 「いや‥、幸せになってな」 「おぅ キャサリンは一重の和風美人やねんvV」 もう泣きたくなる。 でも幸せになってほしいから、笑顔でいるよ。 「確かに和風美人やね」 うまく笑えとる、かな? 「おぉ! 彼女からメールやわ」 嬉しそうなかぁゆの顔。 あはは‥、俺はなにしとんねん。 「やすっ」 「ん、ゆーちゃん?」 ゆーちゃんが抱きついてきた。 「やすがなんか泣きそうやったから‥」 「ありがとう」 ゆーちゃんの優しさにはいつも救ってもらっとるなぁ。
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