406人が本棚に入れています
本棚に追加
/587ページ
知恵を包むバスタオルを、静弥はゆっくりとほどく。
懐かしい知恵の素肌。
吸い付くような柔らかい肌。
愛おしむように、優しいキスを体中に落とす。
触るか触らないかというキス。
それだけで、知恵はじんわりとしている。
「知恵…大丈夫?…」
「うん…早く…欲しい…」
もう二度とこうなれないと思っていた。
あの時は…
頭では求めていたが、心がそれを許さなかった。
でも、今は、すべてで求めている。
漂って…
飲み込まれて…
飛んで…
知恵の体が静弥でいっぱいになる。
最初のコメントを投稿しよう!