明けない夜はない…の?

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知恵がお風呂から上がり、ベッドルームに入ると、ジローは起き上がった。 何も言わず、知恵はジローに背を向けて布団に入った。 「知恵…ごめん…」 ジローは知恵を抱きしめ、自分の方に向かせようとする。 「ジロー、今日は抱かないで。」 「イヤだ…」 「お願い。今、ジローに抱かれたら、ジローが若いきれいな子に、私にするみたいにしてたって想像してしまうから… これでも私…嫉妬してるの… だから…抱きしめるだけにして…」 「わかった…じゃあ、こっち向いて…」
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