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俺がアイツと出会ったのは、2年前……。
あの悲劇の夜から3ヵ月後のことだ。
不良やチンピラの溜まり場になりつつある路地裏で、午後の授業をサボっている最中だった。
――2年前――
取り返しのつかないことをしてしまった。
桐条は“君のせいじゃない”と言っていたが、結局は同じことだ。
――影時間。
真夜中の0時の後、それは訪れる。
俺達は、影時間に現れる“タルタロス”という塔に登る。
“シャドウ”というバケモンを退治するためだ。
シャドウ相手に素手で立ち向かうのは無謀に近い。
そのために“力”がいる。
……いや、逆か。
“力”に目覚めたから、桐条に誘われた。
「仲間になってくれないか」
桐条の誘いを受けて、影時間に時折現れるというイレギュラーってのに出くわして…………。
1人の女性を巻き込んでしまった。
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