出会い

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「まあ、そうだな」 《死神》は「見え方にもよるがな」と付け加えて、ケラケラと笑っていた。 俺の寿命は、あと5年以内………。 ――現在―― そんな出会いから1年半。 俺は寮を出た。 高校にも通わず、昼間からバイト、夜中には“あの場所”で時間を潰す。 力を使わなくなっても、影時間は変わらずにやって来る。 今日は、見慣れない3人の客を連れて来た。 「こんばんは」 「ああ?」 俺に声をかけたのは、白い肌にタトゥーを入れたロン毛の男。 何故、上半身が裸なのか知らないが 男は“タカヤ”と名乗った。 他の2人は“ジン”、“チドリ”と紹介された。 「何の用だ?」 「あなたのことは調べさせてもらいました。月光館学園 高等部 2年の荒垣くん」 「ああ?」 タカヤの声は感情が無いような印象を受ける。 確実に意味深な笑みを浮かべているが……。 「我々に少し協力していただきたいのです。もちろん、お礼は致しますよ」 「………………」 「アンタに調べてほしい奴がおるんや」 「勝手に話を進めんな。 俺は興味無ェ。他を当たってくれ」 俺達の他にも“力”を持ってるヤツがいるのには驚いたが、もう、他人とは付き合いたくない。 「…………“ペルソナ”を抑える薬がお礼だとしても?」
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