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ー四月ー
季節は春。中学生卒業後のちょっと長めの春休みも昨日で終わり。
今日から花咲(ハナサキ)高校の生徒だ。
ピピピピピピピ!
おっと、俺が目覚めると同時に目覚まし時計が鳴り響いたようだ。止めないとうるさくてかなわない。
あれ?目覚ましどこだ?え~っと……。
ムニュ。
「ん?」
「やんっ。もー悠希君、おっぱい掴んでるよ?」
悠希「どわぁぁ!?」
「悠希君のえっち♪」
悠希「み、美咲……またお前は俺のベッドに忍び込んだのか」
美咲「ほんとは嬉しいくせに~」
確かに女の子がベッドに侵入してきて嬉しい……違う!
こいつの名前は竜崎 美咲(リュウザキ ミサキ)。一応俺の幼なじみである。幼稚園からずっと同じ。クラスが離れる事もあったけど、毎日のように俺に会いにきていた。それほど俺にべったり。
嫌じゃないけどね。美少女だし。
ちなみに俺の名前は杉原 悠希(スギハラ ユウキ)。この作品の主人公をやらせてもらっている。
普通の男なんだけど、ただ一つだけ普通じゃないところがある。
それはあとで言うとして、とりあえず一階に降りて朝飯だ。
悠希「下に降りるぞ」
美咲「はーい」
幼なじみだが、美咲は何故か昔から一緒に飯を食べている。
母さんは大歓迎だからいい……んだろうか?
美咲「悠希くーん、眠くてフラフラするから抱っこー」
悠希「断る」
美咲「えー。ぶーっ!階段から落ちてケガしたら悠希君のせいだよ?」
悠希「ぐっ……はぁ……服を掴むぐらいなら許してやる」
美咲「ほんと!?わーい♪」
服の裾を掴む美咲。
あれ?ドキドキするぞ?
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