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「じゃ、俺ら帰るから。」 「・・・っ!」 そう言って雪野君は俺の手を握って教室から出た。 皆が俺と雪野君を見てくる。 め、目立つなぁ・・・。 結局そのまま歩いていき、手を離されたのは昇降口だった。 無くなった手のぬくもりに少し寂しさを感じる。 「急にごめんね、遊佐。」 「・・・ん、平気。」 ふるふると頭をふるとそっか、と言って雪野君は笑った。 「じゃあ改めて・・・一緒に帰っていいかな?」 「・・・うん。」 いつもあきは部活だし、今まで1人で帰ってたから・・・・・ 一緒に帰ってもいいかなんて聞かれて、少し照れくさかった。 でも、嬉しい。 こんな俺なんかと、帰りたいって・・・・・。 胸が、きゅうきゅう締め付けられる感じがした。 「遊佐は、家どこ?」 「・・・津垣。」 「本当?俺と一緒だ!以外と近いかもね。」 電車に乗ってる最中もあんまり喋らない俺に嫌な顔一つしないで雪野君は話しかけてくれる。 会話が、楽しい。 そのまま電車に揺られながら目的地について、雪野君と降りたところで見知った車を見つけた。
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