月陽灯

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人の上に立つには、まず何事にも順序というものを踏む必要がある。 宇宙を救いたければまずは一つの星から、一つの星が救いたければその世界から…など結局は「国を救いたければ民を救え」となるわけだ。 つまり学校生活をよりいいものにしたい場合は全校生徒をリア充にすればいい。 答えが違うなら途中式を確実にすればいい。 というわけで俺はまず、学内の小市民を救うことにする。 だが簡単に言ったものはいいものの…何をすればいいのかわからないのが現実だ。 どこかのライトノベルのように自分が探し求めるモノのために部活という俗物を作り出すというのもありだが 現実的にわかることだがそんな部活とやらはまず生徒会に通さないといけないらしい。そして顧問とやらが必要らしいのだ。 まず先程述べた、自分の探し求めるモノのために、部活をつくる…これはまず生徒会に提出する公式な活動方針がわからない。 さてどうしたものか。 そうこうしてる間に俺の読書タイムの終了を告げる授業の終わりのチャイムが鳴るのだが俺の読書タイムは休み時間も継続される。 ぼっちは寝るしかないからな。 教室は、昨日のドラマの話や、最新ゲームの話、恋だの失恋だの、卑猥な話 そんな他愛のない話が教室中を飛び交う。 ぼっちはこういう時【聖徳太子スキル】が急に発動する。 教室中の会話が全て聞こえて…一つ一つにツッコミをいれてしまうという残念スキルしかないぼっちは本当に役立たずである。 だがそんなスキルを持てるのも神の由縁だろう。だが神は決して格下を相手にはしないので俺は心の中の暴言などを全て押さえ込む。 しかし何が恋愛だ。 あんなもの一種の精神病じゃないか。 彼氏や彼女のことで頭が一杯になってほかには考えることがない 片思いでもそのことが言える。 しかし俺にはそんなちまちました恋愛感情はきらいだ。 というよりかはぼっちは女子がたいてい嫌いである。 ぼっちは基本的友達が作れないので誰からも話しかけられないし話そうとも思わない。 隣に住んでいた女の子はまだいいとしよう
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