第二章 双子

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  「それが、昨日の事だったというのですね」 「えぇ、あくまでも仮説ですが」 「ですが、係長。一応の筋は通っていますよ」 「しかし、この仮定を立証するには、まだまだ情報が足りませんがね」  まず、顧客情報漏洩の事実を掴まねばならない。  そして、実行犯の特定。  その二つが特定できて初めて、沖の事件への関与が証明される。  現時点では、沖には明確なアリバイがあり。事件への関与が見えないが為、下手に手出しができない状態なのだ。  しかし、無視は出来ない存在。  そこで柿崎は、明日からの捜査方針を決定した。  やはり、沖 公一郎を度外視は出来ない事。それと梶原 純太の存在も、気になるところであった。殺害の実行犯は、女であるのに男を捜査方針の中心に置かなければならない。  県警の上層部が聞いたら、何を言われるか分からない状況。  だが、柿崎はブレなかった。
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