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「萌えポイント高し!とりあえず三次元でも許す!!」
「まあ僕の可愛さには負けるけど?別ジャンルとして考えれば悪くないかな!!合格!!」
何だかよく解らないけど、俺自身の評価をされているらしい。
始めに声を上げたのは明るい金髪の人。次が、ピンクのセーターがよく似合う女の子。
「お前等うるさい!ちょっと落ち着けよ、びっくりしてるだろ?」
やれやれと溜め息をついて近づいてきたのは、紅い髪の爽やかな人だった。
「ごめんな?やっと見つけた仲間だからって、皆テンション上がってんだよ」
「はあ……えっと、仲間?」
何だか、本当によく解らない。部屋の隅では全く我関せずという様子で一人読書に耽ってる人もいるし。
おそらく、全員先輩だ。
「そう、仲間!宜しくな!」
そう言って紅髪の人は握手を求めてきた。
いや、そうじゃなくて、説明はしてくれないのだろうか。少し不安なまま手を握り返すと
「八沢茉白くん!君には八と白。ここにいる皆、名前に数字と色が入ってる仲間なんだよ」
代わりに説明してくれたのは、金髪の人だった。
「それから、全員学年は違えどA組っていう!!どう!?この奇跡の共通点!!」
「えっと…そうですね」
確かに、なかなか見つかるものではないかもしれないけど…まず、どこで俺の情報を知ったのかが気になるところだ。
「あの、どうして俺の名前…」
「これぞ運命!!そう思わないか!?」
「えっ…えーと」
「三次元なのはまあ仕方ないとして、とりあえず似合えばイイ!」
「はい?」
「というわけで君を我が部へ歓迎しよう!!」
「ちょ…え!?」
とりあえず、金髪の先輩は人の話をあまり聞かないタイプらしい事が解った。
そしてどうやら俺は、部活動の勧誘を受けている、らしい。
けど、ここは一体…?何か、変な部活じゃないよね?
「ここは"お茶を楽しむ会"、お茶部だよ」
まるで俺の思考を読んだかのように、どこからか聞こえてきた声。出所を探すと、パタリと本を閉じる姿が見えた。さっきまで一人読書をしていた人だ。
「惜しい!"お茶会を楽しむ"お茶部だよ三神銀河氏!!」
「どうでもいいです。それからフルネームで呼ぶのはやめて下さい先輩」
その人は眼鏡の端を持ち上げて目を細めた。
お茶部。それがこの部活の名称らしい。
でも、おかしい。部活動オリエンテーションでは、そんな部活はなかったはずだ。
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