自分の気持ち

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「安田さん―。撮影はじめます」 『あ、はーぃ』 私は女優の安田 章子。 まだあんま売れてはない。 だけど女優になる夢が叶ってむっちゃうれし。 「今日もかわいーね(ニコ」 『ありがとー♪』 短い髪を耳にかけ頭を軽く下げた。 「じゃあ撮るよ―。笑って―」 だけど―... 【カシャ】 ほんまは私、女優なんてダメなんや。 だって私は いや...僕は、男やから。 「はいOK―。今日の撮影以上です」 『ありがとーこざいました♪』 高いヒールをカッカとならしながら楽屋に向かった。 楽屋に入ると自分1人だった。 『はぁ...疲れた...』 ソファーに座ってため息をついた。 なんで男やのに女優になったとおもう ? 自分小さい頃から女優になるんが夢やった。
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