いつまでも

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止まらない。 頬を流れる雫が、 どこかで降る雨が。 止まない。 あの時、なにか言えば変わった?本当に何も言えなかった? 暖かい紅茶を口に流し込んでも、 何をしても暖かくならないんだ。 寒いんだ。怖いんだ。 何かがほしいなんて言わない。 何がほしいのかなんて 解らないから。 ただ。 白いページを 埋めたくて ノートに書き込もうとするけど 手が震えて書けないんだ 寒くて、心細くて。 だから、気づいた。 私は、誰かのぬくもりが欲しいんだ。 他でもない、君のー …だから私は 待ち続けていたい。 今は別々の道を歩いていても、 いつか、笑いあって、 寄り添える日が来るまで いつまでも。 『ねえ、私はここにいるよ?』
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