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今日、俺は不思議な夢を見た。
けれど、普段あまり夢を見ないからただそう思っているだけかもしれない。
少し変わった事があると自然と非科学的な事に考えたくなる、それが俺だ。
今日も朝から夢を見たことで、何かあるのでは?と考えながら登校している。
「って、おい!!話聞いてるのか?」
「え、俺に話してたの?てっきり龍を囲んでいるお嬢さん方に話しているものだと……」
「確かに、そうだが……まぁいいや」
今、俺の思考を中断したやつの名は神条 龍哉
小さい頃から、知り合いと言うわけではなく高校で知り合ったイケメンだ。因みに龍と呼んでいる。
俺の友好関係は広く浅くがモットーなのに関わらず、こいつは深く入りたがる。
まぁ、対して俺に害がないから構わないが……。
しかしながら、この主人公体質なやつの周りには勿論美少女なんかがいるわけだが、こちらも対して害はない。
何故ならば……
「ん?」
龍が不意に何かに気づき、その方向に走っていった。
「なぁ~悠、また龍がフラグ建てに行ったが助けに行かなくていいのか?」
「またか、分かった……」
そして、彼も龍の後を追って走っていった。
そう俺に害がない理由、それは悠こと如月 悠貴がいるからだ。
彼は見ての通り、脇役タイプの人間で龍とは古くからの友人……らしい。
高校に入り2年が経ち、今の光景は既に日常茶飯事となってきている。
さて、いつも通りにあいつらを待っていると遅刻するから俺は先に行ってるかな。
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