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「さっきも言ったけど、俺は神様だ」
はいはいそれはわかったから、と心の中でつぶやく。
彼の話は要約すると、こんな話だった。
彼は神様で、この烏出神社に住んでいた。
その場所というのが、彼が落ちてきた場所、つまり社の屋根裏だった。
ほんとにそんな汚そうな所に住んでるのが神様なのか、信じ難いけど。
そんな神様が今日も暇だなあとごろごろみかんを食べていた、らしい。
元旦なのに暇してる神様なんているのかな…。
そうしたらそこに私が来た。
「こんな所に珍しい、初詣かよ。帰れめんどくさいって思ったよ」
あんた神様なんじゃないの!?
この人実にめんどくさがりやなようで。
普段から人の願いも叶えず適当に暮らしてたらしい。
サイテーだなこの人は。
そこで私が綱をひいた。
が、どうも激しく揺らしすぎたらしい。
老朽化が進んでいた社は糸も簡単に、壊れてしまった。
それで彼がころんと生まれたように屋根裏から落ちて来た。
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