1月3日

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「なんで、あんなところに……怖い。罠みたい」 めぐみが怯えながら呟いた。 はっ……罠…。 めぐみの言葉で、私はある可能性を思い浮かべた。 これってもしかして…あの男がわたしを、おびき寄せようとしてる? 私の願いを叶えさせろと、ここに来い、と。 でも….。 わざわざそこまでするだろうか。 だいたいあの手袋を探しに、私が着いてくるかどうかだって怪しいのだ。 めぐみだけが探しに来てたら、あんなところに手袋を置く意味がない。 「…怖い………」 でも、とりあえず不気味なことには変わりない。 めぐみを見ると、目に恐怖の色を浮かべて手袋を凝視してる。 私は怖いものは苦手じゃないから、特になんともないんだけれど。 それに、誰の仕業かはなんとなくだけど想像できるから…。 …彼がまだここにいるならの話だけど。 「…誰か神主さんいないのかな?説明して取ってもらった方がいいよね?」 めぐみが「すいませーん」と中に向かって呼びかけるけど、返事はなかった。 ここの神社は少し手入れがされてないように見える。 雑草がそこらへんに生えてるし。 だから神主さんは始めからいないのかもしれない…。
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