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「ぶるぉっ!」
刺々しい木片と小さな悲鳴とともに、それは社の真ん中に落ちた。
あたりにパラパラと舞う木くず。
「…ゲホッゲホッ…」
何が、起こったの……?
何が、どこから、どうなって……
よく見ると社の天井が破壊され、1メートルほどの穴があいていた。
天井が抜けたってこと…?
どうやらそれは屋根裏から落ちてきたらしい。
なにが起こってるの……!?
心臓の音がばくばくいうのが聞こえる中、なんとか理解しようと頭をフル回転させる。
……ダメだ!
やっぱり何が起きたのかさっぱりわかんない!
だって、だって、落下物はどう見たって……
人、だったから。
人が、神社の屋根裏から落ちてきた。
…なにこの状況!?
「あ、あの、だ、だいじょうぶですか…」
おそるおそる声をかける。
なんで神社の屋根裏から人が落ちてきたの?
誰この人?
なんで屋根裏に穴があくの?
もしかして私が鐘を強く引っ張ったから?
私が壊したの!?
この人って何者、不審者?
これって弁償しなきゃいけないものなの?
神社て直すのいくらぐらいかかるの?
まとまらない脳みそで次から次へと疑問を浮かべながら、社のギリギリまで近づくと。
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