ハルト先生

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「~で~あるからにして~。。。」 校長先生の長い長い始業式のご挨拶。 私はボーッと蝉の声を聞きながらバイトのことで頭がいっぱいだった。 家は持ち家、ローンは終わってるし大学までの学費はお父さんの生命保険でなんとかなるからあとは生活費を稼がなきゃならない。 高校生が1人で生活するのって意外と大変だな~なんて他人事みたいに考えている。 「キャーッ」 突然体育館に多数の黄色い声が巻き起こった。 ザワザワ ザワザワ 私は一気に意識が引き戻された。 なんの騒ぎ? 舞台を見ると、いかにも爽やかイケメンな男が立っていた。 女子ってあーゆーの好きだよなー 男子が僻み根性丸出しでつぶやきあっている。 くだらなすぎる
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