ハルト先生

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「2学期の係りを決めます、やりたいものに名前を書いて下さい」 学級委員が進行して今学期の係り決めが始まった。 案の定「数学準備」の下にはクラスの女子半分の名前が連なった。 私はなににしようか迷っていた。 数学準備しかやったことがなかったから。 たまには図書室管理もいいかな~と悩んでいると、数学準備の女子が揉め始めた。 じゃんけんやくじで公平に! やだー私がやりたい! 壮絶な争いをしていると、担任の小風先生が止めに入った。 「あなたたちいい加減にしなさい!数学準備は純粋に数学が好きな人がやるべきよ、そんなに揉めるのは蓮田先生が目当てね。。。前期は、、、斉藤さんかぁ。斉藤唯さん、あなたまだ係り決めてないわね?前期同様、数学準備をお願いしたいんだけど。」 先生、私いま女子の視線に刺されてますが。。。 ま、友達いないから、いっか。 「分かりました。」 女子がブーブー文句をいいながらも案外すんなりと係り決めがすんだ。
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