第一章 試験は厳しい

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探偵、湯村真はひまをもてあましていた。あまりにもひますぎた。 仕事がこなければ仕事仲間もいない。最後の仕事は2ヶ月前に猫探しだ。 「ひまだ、ひますぎる。」と真は思わずつぶやいてしまう。 「お~い、起きろ~。」 「ん?あかりか…。」いつのまにか寝ていた。 「もう昼だよ?いつまで寝てんのよ。」 「いいじゃん。仕事が来ないんだから…。」 「仕事なら来てるわよ。」とあかりが真に手紙を見せる。 「おぉ!久しぶりに来たか!」とガバッと起き上がって手紙をあかりから奪い取り、仕事の内容を読む。 だが、読み始めた途端に真は寝る態勢に入る。 「え!?何故寝る態勢に入ってるの!?」 「?どこがおかしいんだ?」 「寝る態勢に入ってるところよ!!」 「だって…、やる気おきねぇし。」 「久しぶりの仕事よ!?何すっぽかしてるのよ!!」 あかりが手紙を読むと… 「あ…、そりゃやる気なくすよね… ゴミ拾いだしね…。」 「わかってくれてうれしい」
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