僕達の物語

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この時、この時に、何かがおかしいって思ったんだ 世界がゆがんだというか 何か風景がおかしくなったというか確かになんか暗い 空が灰色で、人が全く居なくなっていた 疲れてるのか? そんなことを考えつつ少し不安な気持ちを押さえ込んで自転車をこいだ そのとき 「待て!!」 と後ろから、かなり大きな声で呼び止められた 俺は少しビクッとして後ろを振り返ると 少し離れたところに黒いマントを着ている 基本的に黒い服装の全く知らない男の人が立っていた 本当に誰だ? 「あの~なんっすか?」 ちゃんと俺でも知らない人には敬語使うんだぜ 全く知らないおっさんは 「フッハッハ」と笑ってる 頭おかしいんじゃないだろうか? と心配しそうになるぐらい気持ち悪い笑い方だった その時、一瞬で いや、本当に目に見えないぐらいの速さで 俺の目の前まできたんだよ 顔までよく見えるぐらい近い 顔は、何か気味の悪い目つきだ、目が何か赤い 本能的にヤバイって感じ取った 俺は逃げようとペダルを踏んだが首を捕まえられ持ち上げられていく自転車は倒れドンドン苦しくなっていく このままだと、俺、死ぬんじゃないか そんな不安というか恐怖がこみ上げてきた 「ハッハッハ死ね、苦しみながらハッハッハ」 笑いながら黒マントは言った こんなことしてるこの黒マントの野郎は、なんだよオイッ
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