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最近口コミで密かに話題になっているゲームがある。
それがこのアプリ。
謎が多いためインターネットでしか話題が取り上げられてはいないが、
既に1万人以上のUSERがこの世界にいるらしい。
日本の人口1億2700万人。
およそ1万分の1の人間が既にこのゲームの存在を知っている。
話題になっている”アプリ”を始めたものの、
全くといってやり方が分からない。
本当に初回の説明があのジイさんの説明だけなのかよ。
とりあえず言われた通り”ビッグO”を目指すことにした。
カランカラン♪
「イラッシャーイ」
入るなり陽気な店員が俺に声を掛けてくる。
「私の名前は”ケビン”ここの従業員をしています。」
彼は揉み手を必死に作り、妙な動きで話し続ける。
「 あなたは本日1253人目のお客様です。
最近来店数が半端なくて、お客様の名前を覚えるのがすっごーく大変なんです。
さてさて余談は置いといて、これを右手にハメてください。
ごめんなさいねー。
これをはめてないと、お客様かどうか分からなくなってしまう事が多々あるんですよ。。
所でお客様のお名前は??」
「…ヒエンです。」
「ヒエンさん!!いいー名前だ。」
そう言うと店員は慣れた手つきでリストバンドに名前を刻んだ。
嘘か本当かは分からないが今日だけで1253人。
「ヒエンさん!!
これで貴方は”ビッグO”の大切なお客様です。
ケビンは名前を忘れることはありません。
ちなみにこのリストバンドをしている方は貴方にとっても有益な情報をくれますよ。
秘密はそれだけではないんですけどね。。。。フフフ。ごゆっくりくつろぎください」
そう言うとケビンはニコニコしながら俺を店の中まで案内した。
ここはゲームの世界で言う酒場みたいな所で多くのプレーヤー集まる集会所。
ここから全てが始まるのだ。
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