ジュネーバ

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女性:「わーありがとう。本当にいい人ね!!     これはほんのお礼です。受け取ってくださいな。」 そう言うと彼女は5000ガンを差し出した。 「ありがたく受け取ります。」 一体これは幾らなんだろう。 そう思った矢先にさっきの男が話しかけてきた。 「2.5セントって所だ。日本円にしたら約10円もいかねーよ。ちなみにこの世界なら水が買えるぜ。」 自慢気に話す男。 「ありがとうございます。いやー助かりました。」 そう言って俺は男に軽く会釈をした。 「説明書もねーからこのゲームは曖昧なんだよ。。俺の名前はタクオ。よろしくな」 「僕はヒエンです。その他も聞きたいことあるんですがいいですか?」 そう尋ねると、タクオは笑顔で答えた。 「どーんとコイ!!することねーからここにずっといるしよ。いいぜ!!」 またもや自慢気に話をする。 「では、お言葉に甘えて、とりあえず何をするのがいいんですか?」 タクオは呆れた顔で答える。 「おいおいそれを考えるのがこの世界の趣旨だろ」 「この世界の醍醐味は現実世界でできない事がすべて出来るってことだ。  自分自身の容姿も名前も職業も、人間一からやり直すことだってできる。   中には24時間以上いてるやつもいるぜ、金を稼いで飲み食いして、好きな女ゲットして。素晴らしい世界なんだよここは」 そうか現実世界ではどうしようも無い人間が多く集まるのか。 既に1万人以上もUSERがいるこの日本は腐ってるな。 まぁ中には目的が違う人間もいるだろうけど。。 「失礼ですが、ちなみにタクオさんは何をしてるんですか。」 タクオどういったタイプのUSERか確認してみるか。 まぁおおかた予想はつくがな。 「…女を待ってるんだよ。。」 「どれくらい?」 「2日かな、3日?」 やっぱり24時間位、いるタイプのダメ人間か… 遠くで聞き覚えのある声が聞こえてきた 女:「そうね。メアリーが見当たらないの。もう5分程いなくて」     新しいプレーヤーが彼女に話かけたのだろう。 ちなみに5分前に僕がメアリーを見つけたところだ。。。
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