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何処だ・・・ここ・・・
そう思って立ち上がろうとベンチに、手をついた時。何か違和感を感じる。
そこで漸く気がついた。
何と左腕の丁度手首の辺りに見た覚えのない銀色のブレスレットがはまっていたのだ。
「何だこのブレスレット・・・・・!?」
それだけではなく腰には茶色のレザー製のホルスターが
巻かれており、そこには銃身が黒色の回転式拳銃が挿入されていた。
俺はホルスターから恐る恐るその回転式拳銃を引き抜いた。
案外重い、それにこの銃何処かで見た覚えが・・・・
そういやこの前買ったゲームに使われていたっ!
確か名前はコルト-パイソン、れっきとした大型リボルバーじゃねえかッ!
「これは本物なのか?」
俺は息を飲んでコルトパイソンのシリンダーを開くと、中には6発の357マグナム弾が装填されている。
「・・・・・・マジかよ」
シリンダーを閉じてグリップを握る。硬い、モデルガンなんかじゃない。本物のリボルバー。
何でこんなものを持ってんだッ!?
コルトパイソンを握りながら頭を抱える、そもそも俺は何でこんな所に、トラックのそれも燃え盛る炎の中にッ。
思い出せッ!
今俺は学生服(学ラン)を着ているから、学校に行く途中だったのか?それとも帰宅途中だったのか?
・・・・・・・・・・駄目だ、全く思い出せない。
「一体全体俺は何をしてい・・・『ピィーーーーッ』・・・なっ?」
頭を抱えていたその時、左手に嵌められていた銀色のブレスレットから甲高い電子音が鳴り響いた。
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