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いつもなら直ぐに鳴らしたインターホンが今は少し動揺し考えてしまった。
私は迷っている時間が無くインターホンを鳴らした。
少しすると遊のお母さんが出てきて「あら沙希ちゃんどうしたの?」と訪ねるから私はこうに切り出した。
「あのですね遊のお母さん…今日はあの……」
私はいつも大事な時に限って口ごもってしまう、だけどこの手紙だけはという思いで再び口を開いた。
「あのですね家族の都合で私引っ越す事になったんです、この手紙を遊に渡しておいて下さい」
と言い切ると母親は「まあまあそうだったの…」と驚いてそして少し寂しい横顔を見せた。
「あの私はさよならは言いません……私はまた遊の家族や遊とまた会いたいのでまた会いましょうそれまでお元気で」
と私は自分勝手に言うと悲しみや辛さに泣いてしまう自分を見せたく無いように満面の笑みを零し去ろうとした。
私はそそくさと私の家族が乗ってる車の方に向かおうとした時遊のお母さんがこう声を送ってくれた。
「ありがとう沙希ちゃん…遊と仲良くなってくれて遊をここまで想ってくれてありがとうまたね沙希ちゃん」
と遊のお母さんが言った時私は涙を堪えきれなかった。
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