堕天使の翼~一人の少女が堕ちるまで~

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やがて文化祭シーズンになり 亜弥の出番となった。 亜弥のクラスは進学コースが故の事情で、文化祭には後輩のクラスと参加することになった。 亜弥は後輩との仲が特別よかったわけではないので、後輩のクラスの担任である佐藤の力をかりるしかなかった。 佐藤は若くて実績のある、いわばエリート教師であった。 年齢は29 ファンがたくさんいる教師であった。 決して優しいとかいうわけではなく、なにかしら自身を謎にしたがる教師で、そのミステリアスな部分が女子にうけたのだろう。 進学コースでは とくに亜弥のクラスでは白衣の悪魔と呼ばれていた。 化学や物理の宿題を鬼レベルの量で出すからだ。 しばらくは、文化祭の打ち合わせで二人でのこることになった。 佐藤は面倒見はよい教師であったので、夜遅くまで付き合ってくれることが多かった。
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