幾度の始まりの一片

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さらっと、怖い事を言う。 それも含めて琴音は、琴音なのだろう。 「分かった!! 信じはしないけど、分かったから!!!」   嘆くような声で、琴音の提案を聞いてそうせざるを得なくなったのだろう。 「リンちゃん大丈夫?」   ぱっと、表情が変わる。 「お姉様が居れば私は大丈夫です」   にこっと笑ってみせる。 「香苗、また来るからな。しばらく待っていてくれ。お前達、移動するぞ」 「移動って何でなんですか?」 「お前達の封印を解いたから、敵は直ぐ来るだろう。魔物から、人までもがな」 (ああ、もう!こいつの言いなりになるしかないんだ。身が持たなそう.....)
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