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ここまでたった数時間だというのに、こんなにも知らない真実を知ってしまった。
「もう、行き先は分かると思うが、ルイの所だ。お前達の帰りを待っている」
車を走らせながら、琴音が言う。
「あんた.....」
「ん？」
「知ってるんでしょう？お母様とお父様の恋バナ」
キラキラ目を輝かせて、身を乗り出しながらリーンカーネイションが聞く。
「ダメだよ？リンちゃん。人には知っていい事と知っちゃいけない事があるのよ？」
「だって、お姉様！恋バナですよ！恋バナ！！しかも、お母様とお父様の！」
聞く気満々のリーンカーネイション。
注意こそするが、実は気になっているシフォン。
「自分達でルイに聞け、もう着いた」
琴音に冷たく突き放されても、リンの目の輝きは止まる事を知らないようだ。
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