幾度の始まりの一片

3/15

4人が本棚に入れています
本棚に追加
/69ページ
「凄い、お姉様。私より良い点取ってる」  自慢気に私は、学校でもお姉様とお喋り出来る事が嬉しくて、つい、興奮してしまう。 「大袈裟だよリンちゃん」 そう言って苦笑いするシフォンお姉様。 「そんな事言って、また今回のテストも一位なんじゃないの?」 「それは.....」 「今回で、一位を取ったのは私だが?」 その声につられて、声の主を私は見た。 緑..... 緑色の髪は綺麗に巻かれていて、私やお姉様よりも華奢な体付きをしている女の子が、フンと鼻を鳴らす勢いのある様子の子が、お姉様の後ろに仁王立ちしている。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加