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「あれでは、こっち側に引き戻せないな」
そう、魔物は人から成りし存在。人の邪な気持ちが強ければ強い程、人側へは戻せない。
その逆のパターンもある。
琴音が指をパチンと鳴らすと、リンの力の封印が解けたのと一緒に、リンの髪も目の色も本来の色に変化していく。
「私の指示に従え。効率良く倒せる」
「はいはい、分かりました」と言うと何処にでも持ち歩いている短剣を出し、魔物の元へと走り出す。
「まずは、目を潰せ」
琴音の指示に従い、まだこちらに気付いていない魔物の目を短剣で刺し、目を潰した。
ガァァァー
と発する魔物の声をよそに、琴音からの指示を触手を避けながら待つ。
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