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「...」   琴音からの指示が全くない。 (何してるの?自分の指示に従えとか言っておいて!)    「今だ、退け!」 琴音が叫んだ瞬間、魔物目掛けて一筋の光が走った。 リンはそれを間一髪で避けていた。 (今度は、何!?) 「あれ?誰かと思ったらリンじゃん」 ここ最近聞き慣れた声の主は、桜木旬だった。  「何であんたがここにいるのよ!?」 姿を現した旬は、さっきの衝撃で座り込んでしまったリンへ手を差し出した。
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