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魔物の中に飛び入ったリンは、触手の攻撃も、防御魔法のお陰で気にせず、触手を切断して行く。
(これじゃキリがない!!)
『まずは、目を潰せ』
脳裏で、前回の戦闘の言葉が浮かぶ。
素早く、魔物の目を出来る限り潰していく。
(こいつで終わり!)
残り1体の目を潰そうとした時に、触手達がリンの身動き取れなくしている。
けれど、琴音は腕を組んで見ているだけだ。
本当に傍観を決め込むみたいだ。
(こんな事で負けられない!!)
リンはすっと目を閉じ、口を開いた。
「赤より黒き物、黒より暗き物、地獄の業火を今ここに!ガザンドリュー」
ギェーーーーーーー
魔物の悲鳴と共に、リンは触手から解放され、魔物は黒い炎によって燃やし尽くされた。
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