4人が本棚に入れています
本棚に追加
今度は魔物が10体もいた。
気色の悪いそれは、人の目に触れないような薄暗い場所ばかりにいる。
きっと、魔物にとっては好ましい所なのだろう。
通りで、人の目に触れない訳だ。
それにしても、この廃ビルはじめじめし過ぎている。
「今度は一カ所に集まっているから、2人同時に戦闘開始だ」
「はい」「分かったわよ!」
(魔力を読む?どうやって......)
はっ、と何かを思いついたかのように、リンが魔物の方へと目を閉じて短剣1つで歩み始めた。
(分かる!触手の動きが!!)
歩み始めてから、触手をかわし続け切断して行く。
一方、シフォンは魔法の詠唱を始めていた。
「温かなる灯よ、今青き炎になりて燃え上がれ。ファイスベクト!」
10体の魔物が青い炎に包まれて行く。
やっとリンが目を開けた。
途端、炎に包まれている魔物を切り刻んでいく。
そこには、肉片が燃えている物しかなくなっていた。
「よし、もういいぞ」
最初のコメントを投稿しよう!