信長と信勝。

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葬儀が終わった次の日。 朝から何やら信長はご機嫌だった。 そのご機嫌な信長は座り肘掛けに肘を着き顎を手の甲に乗っけながら扇子で「トン!トン!」と美沙に笑いながら合図していた。 美沙は立ち上がり信長の前に来て前回は『チョコン』と座ったが今回は『サッ』と綺麗に膝から下の着物を手で折りながら座った。 そして美沙は「殿は今日はご機嫌が宜しいみたいで?」と微笑んで聞いた。 「まぁな?」と一言だけ言って美沙を見詰めていた。 信長のご機嫌の理由は昨日の美沙とのキスによるものだった。 見詰めて何も言わない信長の顔を見て。美沙も昨日の出来事を思い出し顔が『ポッ』と赤くなった。 顔を赤くした美沙を見て信長は「濃は可愛いな?」と笑った。 「からかっているのですか?」と言った美沙は恥ずかしくて顔を背けた。 美沙の背けた顔を扇子で信長の方にまた向けさせた。 「で、どうだった俺との初めての接吻は?」と皆の前で聞かれた。 それを聞いた瞬間に里桜は刀に手を置こうとした「おのれ!総長の唇を奪いやがって!殺す!」と心の中で呟き刀を抜こうとしたが…… 「う、嬉しかったに決まっています!その様な事を皆の前で聞かないで下さい!」と照れながら答えた美沙。 「何て幸せな顔を……あぁ……総長が信長に染められて行く……」と嘆きながらも祝福はする里桜であった。 そして美沙の返事を聞いた信長は「デアルカ」と微笑んでいた。 しかし美沙から「殿は?」と聞かれた。 まさか聞き返されると思わなかった信長は焦り「い、いや普通だな……」と顔を背けながら言った。 「普通?なら顔をこちらに向けて下さいな?」と美沙は反撃していた。 「い、今は!こっちを向きたい気分なのだ!」と信長は抵抗していたが。 「そうですか……」と言った美沙は立ち上がり信長の向いてる方に座り直した。
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