Ⅱ-出会い

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 悠善の耳に不快な音が鳴り響いたのは、8月12日の朝6時半のことだった 夏休みに入って以来、少し寝坊癖がついたのか起きるのはいつも8時過ぎだった悠善にとって、その日の朝はやはり寝覚めの悪さを感じた。 目覚ましを止め、もう一度目を閉じ夢の中に閉じこもろうとする。 が、無駄なことだった。目覚ましを止め1分と立たない内に今度は机の上で携帯電話がブルブルとマナーの状態で震え始める。 第2の目覚ましだ。 これが鳴ったからには、起きるしかない。 ベットから体を起こし、振動し続ける携帯電話の目覚まし機能を解除した後に悠善は、制服に着替え始めた。
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